A. Light のすべての投稿

オープンダイアローグ・ワークショップ

DSC_0372-のコピー

5月13日(金)、14日(土)、15日(日)に東京で開催されましたJaakko Seikkula 教授 & Tom Erik Arnkil 教授によるオープンダイアローグ・ワークショップ行ってきました。会場は満席で関心の高さをあらためて感じました。
ほとんどの方は医療従事者や研究者で当事者家族も参加されているご様子でした。

3日目にはケースを2つ、建物内の特設会場でオープンダイアローグの実践をカメラと音声を通して垣間見ることができました。Seikkula教授の言葉の選び方、発し方、タイミング、身体の使い方、そして忍耐強く聞いてゆく感じや、踏み込んだ発言、長い沈黙など、多くの方の人生を賭けた対話はとても印象深く勉強になりました。

臨床30年の実証に裏打ちされたSeikkula教授に、私はとても自然で穏やかな印象を持ちました。

その後の会場での参加者によるSeikkula教授とArnkil 教授へのフィードバックは、熱のこもったものとなりました。極限状態で有効であることから、より日常に近い状況でも活用できるのではと感じました。

このような場に参加できたことは幸運でした、関係者の方々に感謝しております。

オープンダイアローグは日本での導入に向け準備中で、フィンランドでの専門職のトレーニングもはじまるそうです。

A.Light


ダイアログ・イン・ザ・ダーク

昨日、友人2人と「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」(外苑前)体験しました。

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」(DID)は暗闇の中で対話する体験で、1988年にアンドレアス・ハイネッケ哲学博士の発案によりドイツで生まれました。日本は世界で唯一独自のプログラムが公認されているそうです。

http://www.dialoginthedark.com/

私も含めて7人のグループと1人のアテンド(ファシリテーター)という組み合わせで暗闇へと入ってゆきます。
アテンドの方は暗闇のエキスパートです。

何よりも驚いたことは、はじめて出会った人ともDIDは日常ではなかなか感じられないレベルの信頼感が生まれたことです。ちょっと歩いてゆくにも声を掛け合います。周りの人と協力することが自然と生まれます。

90分ほどのプログラムでしたが、その大半は完全遮光の何も見えない暗闇です。広さのある暗闇は人生はじめての体験でした。暗闇から出てくると、普段とは違う脳の使い方をして脳をストレッチしたような、脳にスッキリ感がありました。

目の前にグループのメンバーを感じながら姿形の見えない暗闇の対話は、自然と深いレベルの対話が生まれる不思議な体験でした。


Season’s Greetings

早いもので今年も残すところあとわずかとなりました、いかがお過ごしでしょうか。

おかげさまでライトモードは3年目を迎えることができました。ありがとうございました。

今年は様々なワークテーマに出会い、体験が深まった一年になりました。
プロスポーツ選手の方の試合中の問題をワークした結果、問題が無くなったご報告をいただいたり、聴力が回復したり、長年の高血圧が改善したりなど、ライトモードをシェアして実際的な経過が見られました。

また、『ライトモード辞典』として、HPに様々な用語解説の辞典編纂をA. Lightが始めました。
エネルギーワークへの理解がより深まっていくことを願っております。

新たなワークメソッドのギフトは続いていて、12月から同時に2経絡、4カ所をタッピングするモードなど、新たな経絡へのアプローチを7つ始めています。これらによって2カ所タッピングする従来の方法より、より楽に早く経過するようになってきています。

現在、経過に時間を必要とする案件もあるのも本当で、セッションを受けていただいている皆様に心から感謝しております。

セッションやワークショップでの体験をシェアいただくことは、日々励みとなっています。
皆様からのフィードバックは私達の財産です。

より多くの方と「ライトモード」をシェアできるように、ひとつひとつ丁寧に活動していきたいと思っております。
2016年もどうぞよろしくお願いいたします。

The Light Mode Institute
ファウンダー   A. Light &いずみ


オープンダイアローグ・セミナー

昨日、東京大学駒場キャンパスで日本初開催となるオープンダイアローグ・セミナーに行ってきました。講師はフィンランドのケロプダス病院に勤務されている精神科医のKari Valtanen氏と精神科看護師で家族療法士のMia Kurtti氏です。

斎藤環さんの著書「オープンダイアローグとは何か」をきっかけに参加する機会を得ることができました。斎藤環さんを筆頭に10名の方の講演もありました。

オープンダイアローグはフィンランド西ラップランドにある人口6万人ほどの地域にあるケロプダス病院で実践されている精神(心理)療法です。この地方の精神医学の状況は1980年ごろ、ヨーロッパ最悪だったそうです。人口6万人ほどに対して精神科のベッド数が299あって、入院患者は皆慢性化しており薬に依存する状態だったそうです。これは200人に1人の割合で数年から数十年、精神病院に隔離されていたことになります。2015年現在ベット数は30になったそうです。そして新たな罹患者はここ10年は1人いるかどうかとドキュメンタリー映画の中で紹介されています。驚異的な変化です。

オープンダイアローグは数名の専門家とクライアントとその家族や親類や友人との「開かれた対話」による「信頼」と「安心」の「場」を継続することで、結果的にクライアントに治癒をもたらし社会復帰を促す療法です。クライアントを取り巻く社会状況が厳しいままであるにも関わらず、オープンダイアローグ(信頼と安心の場を築くこと)で精神的な危機的状態(精神病発症の危機)を経ても、一般的な同年代の人よりも失業率が低いそうです。

洗練された技法と訓練によって、「信頼」と「安心」の「場」を継続します。そうすることで、自然とクライアントが社会との関わりを取りもどしてゆきます。それが実践されていることに、とても希望を持つことができました。クライアントとの会話の進め方など、参考となるアイデアをちょっと見るだだけでも深いものを感じました。

カリスマ性や状況をコントロールすることとは対極にある技法で、訓練することで多くの方が日常の実践に取り入れられるのではと感じました。「安心安全な場」を共有することの大切さをあらためて感じました。

オープンダイアローグは現在、イギリス、デンマーク、ドイツ、ロシアの一部、アメリカなどで実践されています。日本でも精神科医療の専門家に注目され、学会での活動もはじまるそうです。

「ニーズ・アダプティッド・治癒モデル」という療法の発展系で、複数の専門家がチームで進めてゆく精神(心理)療法です。

ライトモードは安心安全な場の中で、クライアントさんに最優先のワークをクライアントさんの身体反応を確認しながら進めていきます。ライトモードのセッションは潜在的に、重要な存在と身体や心や思考や記憶が対話(ダイアローグ)しているのかもしれません。

A.Light